成年後見人等の身上監護について
両角のコラム
2021.12.27
成年後見人等の身上監護について
成年後見等法定後見では、ご本人の財産を守ることだけでなく、生活や健康管理に関すること(身上監護)も行います。身上監護として行う業務は、例えば、日常生活の見守り、入退院の手続や医療費の支払い、施設の入所契約の締結や入退所の手続、福祉サービス契約の締結等です。
日常生活の見守りでは、ご本人を定期的に訪問し、食欲はどうか、何か困っていることはないか等、ご本人の身体や生活状況を把握し、改善すべき点はないかどうか等を確認します。定期的に訪問し、たわいもない話をすることはとても重要で、そこで得た情報が、入院時の治療計画に活かせることもあります。 また、ケアプランどおりにサービスが提供されているか、福祉サービスがご本人の身体や生活の現状に合っているか等を確認します。この確認作業においては、ヘルパーやケアマネージャー等、介護の専門家の協力を得ることも重要です。専門家のアドバイスを得ながら、ご本人が健康かつより快適に生活できるよう、チームで対応することも心がけています。
自宅で生活されている方が入院した時は、ヘルパーやケアマネージャーの他、医師や看護師、また地域医療連携室の担当者等と打ち合わせを行い、早期に自宅に戻れるような体制を調整したりします。私が退院時にお迎えに行ったケースもありましたが、自宅までの道中、ご本人がずっと嬉しそうになさっていた様子は今でも目に焼き付いています。
身寄りがない方やご親族が遠方におられる方の場合は特に、このような成年後見人等の身上監護の重要性が増しますが、担当させて頂く方々が、安心して幸せに生活できるよう、見守り続けたいと思っています。
成年後見制度についてはこちら
この記事を他の人に教える
LINEで送る